ネジのお話(その①)

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 こんにちは。

やっと、暖かくなってきて今日あたりロングで走ろうかと思っていたのに雨!!

・・・とはいっても、自然には勝てないのでこんな時はためになる「~のお話しリース」

を書きます。


 「~のお話シリーズ」今回は、自転車のネジの締め付けについてです。

 自転車というのは、自動車やオートバイから比べると部品点数も少なくその気になれば

自分で組立もできます。 しかし、なぜ自転車屋が存在しているかというと、実際には奥が

深く、簡単ではないからです。

 例えばネジ1本の締め付けですが、もっともよく、使用されているM5のボルトの推奨、指定

締め付けトルクは「5N・m~6N・m」が殆どです。(ボトルケージなどは2Nm~3Nm)推奨

(指定)トルクがあるかというと、そのトルクで締め付けないと、破損、動作不良などのトラブル

が発生する可能性があるからです。

  当店の場合は、締め付け箇所の9割以上(ほぼ、すべて)トルクレンチを使用し組立を行

っております。 一度、「お客様からネジが緩いよ!」と言われたことがありますが手で絞める

と、ネジが切れるまで締め付けは可能です。 指定トルクの何割か増しのトルクで締め付け

てもネジは破壊されない様な基準になっていますが、締め付け対象物には、相当の応力が

かかります。 ・・・となると、目では分かりませんが部品が変形していたりします。 過剰な

応力が加わった状態で繰り返し衝撃や振動が与えられると最悪の場合、部品は破壊され

ます。  人間でも重いものを持っていると「プルプル...!」 ...と耐えられなくなって、しま

いますよね。 金属や樹脂(自転車)の部品にも同じことがいえます。  組立途中で、ネジ

が切れてしまう(バカになる)ならまだ、気づいて直せるからいいのですが、組立では破壊

されずに、走行中に破損したとしたらゾッとしますよね。 ...なので推奨または、推奨または

指定トルクは必ず守って下さい。 中には、その限りでもない、部位もありますがそのあたり

は自転車屋のウンチク、経験です。

 一般的にネジというものは、動的使用していると振動などで緩むものです。 そのために

点検というものが必要になります。 ただ、推奨、指定トルクで頻繁にネジが緩む場合は、

何らかの問題を抱えている場合がありますので、自転車屋に見てもらった方がいいでしょう。

(当店でも本人の持ち物であるとういう証明があれば、オークション品などの整備を請け負い

ます。)  オークションや個人売買品などが出回っている今日この頃ですが、 安全、快適に

に自転車生活を送るには自転車屋が組み立てた自転車のご購入を強く推奨いたします。

 ・・・長くなったのでつづきはその②で

 

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このブログ記事について

このページは、サイクルライフはりま社長が2014年3月26日 13:52に書いたブログ記事です。

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